斎藤隆介/作 滝平二郎/絵
「まったく、豆太ほど おくびょうな やつはない」
夜になると、モチモチの木のおばけが襲ってくるから、かわや(御手洗い)へもいけない。じさまについていってもらうのだ。
そんな弱虫な豆太が、冬の夜、じさまが倒れて苦しむ姿を見て、じさまを助けなきゃ。
真っ暗な夜道を寝間着のまんま、医者を呼びに豆太は走る、走る。夜にはひとりでかわやへ行くことさえできない臆病なあの子がー…。
家族の絆の中に、豆太の大きな勇気を感じる心温まる物語です。
滝平二郎さんの美しい絵にも目が話せません。
スタッフの声
私が小学校の国語の教科書で読んだ記憶は、 「モチモチの木」は怖い、というものでした。 けど、大人になって読むと、とてもあたたいお話だと感じました。 お医者さんにおぶられて見る光るモチモチの木のページは、とても美しく感動します。 そんな絵本、主人公と同じ5歳のころに 子どもに読んでみたい絵本です。 もしかしたら私と同じく怖く感じるかもしれません。 けど、それならそれで、大人になったら私と同じように改めて感動することがあるかもしれません。 20代女性